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Cheiron-GIFTS 2022 特別賞 

日本で発達支援を受ける2児が海外での生活に伴い、継続的支援を円滑に受けるために本助成金を活用し家族の環境を整えながら研究者のPhD取得を目指す


                                   兒玉浩希 私の妻は専業主婦として、忙しい私の代わりに2人の息子(5歳、2歳)の育児を担っています。子供達は発達に問題を抱えており、日本の社会制度を利用して発達支援を受けています。このような状況の中、医師としての方向性を再考した私は研究者としての道を志すために海外のPhDコースへ進学を目指すことに決めました。しかし、留学に伴い子供たちが日本で受けている一切の支援を手離すこととなり、海外で発達支援に繋がるため手探り状態での模索を始めています。


留学予定の国での発達支援体制は、日本とは大きく概念や制度が異なることもあり、望むようなサポートを円滑に受けることは容易ではありません。いただいた助成金は、医療機関の受診や検査といった支援を受ける材料を集めるために活用し、十分な発達支援に繋がることで家族の環境整備をしていきます。また、私は留学を機に多忙な臨床医としての生活から一度離れます。これまで手術やオンコールで一緒に過ごせなかった週末も、レジャーなどを通して家族との時間を大切にしたいと考えています。子供にとって、人間性の幅が広がるような暮らしができれば嬉しいです。


私は通常の留学ではないため応募可能な助成や支援がほとんどなく悩んでいました。このような支援団体があることをUJAから伺い、本当に救われました。まことにありがとうございました。










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