代表者氏名:川村 俊輔
研究者氏名:川村 俊輔
研究者情報:https://www.linkedin.com/in/shunsuke-kawamura-28b346121/
海外での居住地:スイス・バーゼル
研究分野:生物学, 医歯薬学, 複合領域(上記音楽、美術、映画・演劇、思想・倫理を除く)
研究テーマ:免疫細胞分化におけるシグナルダイナミクスの関連
研究者として取得している助成金:日本学術振興会海外特別研究
この度は我々家族にチャンスを与えていただきまして、誠にありがとうございます。申請書を評価していただきました方並びに関係者様のご協力に感謝申し上げます。
スイスでは2020年1月より法が改正され、EU圏外からの就労者同伴家族の公用語学習レベルが一定に達しない場合、その同伴家族である妻への居住許可が下りなくなった妻への居住許可が下りなくなりました。この法が制定された後も我々には一切連絡がなかったため、まさに青天の霹靂でしたが、結果としては家族の将来像を再考する良い機会となりました。
家族を構成する個々は、成長とともに異なった考え方や方向性を持つようになるべきであると我々は考えております。また、それら個々を家族として支援するためには、それぞれが可能な限り多くの選択肢を持つことで柔軟な人間となり、多様な環境において家族としての纏りを保つ必要があると思います。ゆえに、我々は『共に学び、共に成長する家族』となることを目指しています。今後もスイスという土地で積極的に様々なことを学び、それぞれにとってのnext careerの基点を家族皆で協力し合いながら構築したいと考えております。
昨今の状況を考えますと、我々研究者は今後さらに困難な状況に陥る可能性があります。そのような中で、本助成のような家族への支援は、研究者にとって将来への希望をつなぐ画期的な助成になると確信します。私は日本学術振興会海外特別研究員として採択されておりますが、Cheiron-GIFTSは研究者家族全体への支援であるため、学術振興会からも助成をいただく許可をいただきました。本助成への応募が、今後も、海外特別研究員を含む多くの研究者にとって「現在抱えている海外での家族キャリアパスに関する問題」を再考するよい機会となることを切に望みます。
Cheiron-GIFTSの活用方法 (要約):
留学先 (スイス) における法改正に伴うEU圏外からの就労者同伴家族の公用語学習レベルの更新審査通過による留学の継続を目指す
現在抱えている海外での家族キャリアパスに関する問題と,本助成金を用いた解決策:
スイスでは2020年1月より法が改正され、EU圏外からの就労者同伴家族の公用語学習レベルが一定に達しない場合、その同伴家族(妻)への居住許可が下りなくなった。今年度の更新審査は一定レベルを目指して学習する者に対してその制限が緩和されているようであるが、来年度の居住許可の更新に際してはA1レベルのdiplomaが必須となる。したがって、diplomaの取得を目指した短期集中的なドイツ語(バーゼルの公用語)学習が可及的速やかに必要である。しかしながら、現在の我々は、子供二人をchild careに預け、妻が近隣のドイツ語学校に通う経済的余裕がない。
申請者家族は本助成のご支援をいただき、ドイツ語A1 diplomaの認定を短期的目標として、二人の子供を預けながら妻が短期集中的にドイツ語学校通うことを可能にする。また、ドイツ語をその後も継続的に学習し、妻が日頃より感じている言語の大きな壁を取り払うための糸口を作る。さらにこのドイツ語の継続的学習は、我々家族が日本に帰国した際、管理栄養士である妻のキャリアステップにおいても非常に重要な役割を果たすと確信する。
上記の問題を解決するための計画:
現在-10月:K5 Basler Kurszentrumにおけるドイツ語学習(A1レベル)の準備・入学・学習およびA1 diplomaの取得
11月-2021年3月:K5 Basler Kurszentrumにおけるドイツ語学習(A2レベル)
4-8月:ドイツ語学習(A2レベル)とヨガクラス
•ドイツ人との日常会話を定期的に継続するため、妊娠前まで妻自身がヨガインストラクターとしてドイツ人とスイス人を対象として自宅で行っていたヨガクラスを再開する(Yoga alliance 登録番号:179922)。
•以前は英語で行っていたヨガクラスにおける指導を、極力ドイツ語に切り替える。
妻は今年5月末に第二子を出産したばかりであり、10月末に行われる予定であるTelc A1 diplom a認定テストまでのドイツ語学習は非常に困難な作業となることが予想される。研究者である夫は細胞を用いた実験以外の解析は自宅で極力行うようにし、妻のドイツ語学習をサポートする。
留学中の家族の理想的なあり方について:
家族を構成する個々は、成長とともに異なった考え方や方向性を持つようになるべきであると我々は考える。家族として個々を支援するためには、それぞれが可能な限り多くの選択肢を持つことで柔軟な人間となり、多様な環境において家族としての纏りを保つ必要がある。ゆえに、我々は『共に学び、共に成長する家族』でありたい。スイスという土地で積極的に様々なことを学び、日本に帰国した際、それぞれにとっての次のキャリアの基点を家族皆で協力し合いながら構築したい。
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