留学直後に妻の乳がんが判明。その診療費用や異国の地での治療でたまるストレスへのメンタルケア
小林 慧悟 私の妻は、私の留学が決まった頃に乳がんと診断された。当時2歳の息子を抱えて、妻の厳しい闘病生活が始まった。妻が、私の留学を一緒に応援したいと強く望んだこともあり、主治医と3か月に1度の日本での通院を約束したが、COVID-19の流行により帰国が困難となり、当地での治療を受けざるを得なくなった。保険適応がない上に言葉や習慣の違う異国の地での治療となり、妻の精神的な負担も大きい。そのような中、妻は研究に明け暮れる私のサポートだけでなく、元気一杯の息子の世話を熱心に取り組んでいる。本助成金は、妻の診療費等経済的問題の解決に充てたい。
妻の乳がん治療に要する、3か月に1回の当地での診療、および半年に1回の日本帰国、診察の診療費用に充てる。
2022年8月 妻が帰国し、診療を受ける(息子も帰国)
2022年11月 当地での定期診察
2023年2月 妻が帰国し、診療を受ける(息子も帰国)
2023年5月 当地での定期診察
現在、円安が進み、日本での貯金がどんどん減っていくのを断腸の思いで見ている私たち家族にとって、Cheiron-GIFTSのご支援は非常に心強い支えになります。
私の研究という「わがまま」で妻、子供を帯同させており、特に妻の容体を考えると、本当に帯同させてよかったのか、妻にとても大変な思いをさせていないか、ふと我に返って自分を責めることもあります。
妻は、病気を抱えながらも、研究者の家族として帯同するという大きな決断をしました。Cheiron-GIFTSのご支援により、私たちと同じような境遇の家族が、研究留学を諦めずに、一歩前へ踏み出す一助となれば幸いです。
Commentaires