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執筆者の写真ケイロン・イニシアチブ

Cheiron-GIFTS 2021 第4位 

研究者の配偶者は小児科医であり、本助成金を活用して、ハーバード公衆衛生大学院にて疫学、統計を学び、COVID-19 に関する研究を含め、小児の健康増進のための疫学研究を推進する


鵜飼智子(代表者)、鵜飼知嵩(研究者)

【現在抱えている海外での家族に関する問題と、本助成金を用いた解決策】

私たち家族が海外で抱えている問題は、私が小児科医としてのキャリアを継続し、社会貢献を志すにあたり、経済的な負担がかかることである。私は2019年に夫の留学に伴いキャリアを中断し、慣れない環境での家族の挑戦を支えるため、1歳の娘とともに渡米した。同年に第2子を出産し、育児・家事に奮闘している中、COVID19感染症の流行により、世界は未曽有のパニックに陥った。学校や職場は閉鎖され、生活は大きく変わり、感染者数の変移やワクチンの臨床試験などの疫学データに皆が着目するようになった。重症化率が低いとされる子供たちに対して社会はどう対応していくべきか、母親として、小児科医として何かできないかと考えるようになった。最終的に、COVID19に関する研究も含め、小児の健康増進のための疫学研究を行いたいと思うに至り、必要なスキルを習得するため2021年7月からハーバード公衆衛生大学院にて疫学、統計を学ぶ予定である。今後、大学院の学費に加え、子供の保育料が必要であるため、本助成金をそれらの経済的問題の解決に充てたい。


【留学中の家族の理想的なあり方について】

留学に伴い、家族を取り巻く環境は大きく変わり、これからも変化していく。渡米当初は娘の適応を心配していたが、接する人の背景に合わせ、言語を使い分けてコミュニケーションをとる姿に感銘を受けた。子供たちには今後も多様な価値観を受け入れて成長していってほしいと考えている。また、家族がそれぞれのライフステージで新しい挑戦をすることになるため、互いが思いやりを持って各自の挑戦を応援し、助け合える家族でありたいと考えている。


【謝辞】研究者の家族として留学に帯同することは大きな決断だと思います。研究者の家族を支援することは、研究者が安心して研究に打ち込める環境を作り出すだけでなく、家族全体のモチベーションの上昇につながり、相乗的に科学の向上に繋がる素晴らしい取り組みです。私達の経験が、これから留学する研究者とその家族が踏み出すステップの助けになれば嬉しく思います。








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