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Cheiron-GIFTS 2020活用報告④ 川村 俊輔

Cheiron-GIFTSの活用方法


申請者家族は本助成を用い、二人の子供を預けながら妻が短期集中的にドイツ語学校に通学する。また、単に居住許可の取得に際してのドイツ語学習だけではなく、ドイツ語をその後継続的に学習することで、妻が日頃より感じている大きな言語の壁を取り払うための糸口を作る。さらにこのドイツ語学習の継続させ、我々家族が日本に帰国した際、ドイツ語を管理栄養士である妻のキャリア形成の一環にする。


Cheiron-GIFTS助成後の活動


当初の予定では、ドイツ語学校に通うことを目的として本助成に申請を行った。しかしながら、コロナ下における学校と付設保育所の変則的な閉鎖により、自宅から受講できるドイツ語オンラインレッスンに学習の場を変更せざるを得なくなった。


Cheiron-GIFTS助成後、2021年1月に行われるテストに照準を合わせ、9月より週に2-3度のオンラインレッスンと毎日の座学をスタートさせた。予想はしていたものの、6か月に満たない幼い子供と3歳の子供を見ながらの勉強は困難を極めた。しかしながら、家族全員で協力し合い、早朝を中心に勉強を継続させた。


11月には今までは億劫で逃げがちであった、勉強した直後の単語や会話フレーズをドイツ人の友人の前で積極的に使うということができるようになり、テスト直前には娘の幼稚園の事務的な会話や書面のやり取りも何とかこなせるまでになった。


1月に行われたテストでは確かな手ごたえを感じ、2月に無事にA1のディプロマを取得、3月に居住許可申請が無事に受理され、一つの大きな目標は無事に達成された。現在はもう一つの目標、すなわち、この勉強の機会を継続してドイツ語を今後の管理栄養士のキャリア形成の一環にすることに向け、日々邁進している。


採択者からの一言


Cheiron-GIFTSからの資金援助によって、多方面から我々家族の背中を押していただいたと感じています。また、今回のご支援によって、今までは目を向けていなかった方向に家族の視野を広げることができました。Cheiron-GIFTSには今後もこのような家族に向けた研究者支援を通じ、研究者に、研究者家族の幸せの形を考える多くの機会を与えていただきたいと思います。この度はご支援をいただきまして、本当にありがとうございました。

家族一同








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