現在、私たち家族は各々のキャリアを尊重した結果、米国に私と長女、及び日本に妻と残り二人の子供と別々に生活をしています。長女は現地の小学校に通学していますが、本助成により子育てのサポートを得ることを希望しました。
Kentaro Suina
私たち夫婦は私が研究者であり、妻は産婦人科医師です。私たちは3人の子に恵まれていますが、私の海外挑戦と技術認定医への挑戦のタイミングが重なり、お互いのキャリアを継続することを尊重した結果、私が米国でポスドクをしな がら9歳の長女と生活をし、妻は産婦人科医をしながら子供二人と生活をしています。長女が私と一緒に渡米したいと希望したことに答えてあげたいという気持ちでこのような家族形態に至っています。
留学に際し家族の中で多くの議論と葛藤がありました。家族は一緒にいる方がいいと以前以上に感じますが、一方で留学のために妻がキャリアを諦めるのは当たり前のことではありません。目標を持って仕事に向かう妻を誇りに思うと同時に、父を一人にしたくないと一人ついてきてくれた長女には、家族のあり方は様々な形があっていいこと、挑戦することの素晴らしさを共に実感してもらえたらと考えます。同時に、日本では持てなかった二人の時間を取り戻すような生活ができていることもまた、私が反省すべきことであります。
留学はとても挑戦し甲斐があるものであると同時に、子育て事情など地域によって異なるサポート体制などがあります。私が生活をしていた地域は日本人留学生が少なく、私も渡米後に実際に生活をしていく中で様々な想定外の困難に直面し、その度に現地の友人などに相談して情報を集めてきました。家族問題も含め貴法人には同じような困難を抱えた方により多くのサポートをして頂けるたらと思うと同時に、子育て事情のTIPSの共有などのコミュニティハブのような役割になっていただけたらと期待しています。
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