慢性腎臓病や血液透析患者の予後とQOL改善を目指す研究者が、シングルマザーとして7歳の娘と米国研究留学中に、アフタースクールとサマースクールの費用に助成金を活用させて頂き、自身の研究時間の捻出と娘の教育の推進をはかる。
高橋 利奈(代表者・研究者)
私は現在7歳の娘のいるシングルマザーで2023年10月から研究留学中の腎臓内科医である。職場からは無給ポジションでの留学、物価高騰、円安の影響を受け金銭的に非常に厳しい状況だが、研究時間の捻出のため、また娘に貴重な体験をしてもらうため、現在はバイリンガルの民間アフタースクールに週5回通っている。また、先日現地校は夏休みに入り、2か月以上の夏休み中は高額のサマースクールの利用が必須となる。
本助成金は、アフタースクール、サマースクール、アメリカならではのmusical教室、現地校では行わない跳び箱など身体能力向上に向けた体操教室、日本語補習校の費用に活用させて頂く。本助成金のお陰で、娘はここでしかできない経験や習い事の機会をさらに得ることができ、私自身は研究時間を捻出でき、大変嬉しく思っている。
娘は将来医師になりたいと申しており、この留学がその夢の実現につながることを心より願っている。娘が医師以外の職業につくことになっても人のために尽くす姿勢や困難を乗り越える強さを身につけてもらえたらと考える。娘と共に支え合い、研究と娘との時間をともに大切にしながら、この留学をさらに充実したものにしたい。
本助成金は研究者だけでなくその家族のキャリア、抱える問題にも配慮しており、留学を志す全ての研究者の背中を押してくれ、また日本の研究力向上においても、Cheiron Initiative様の今後の活動支援に心より期待しております。微力ながら、私自身の経験を共有させて頂き、留学を志す後輩の先生方のお役に立てたら幸いです。
現地校1st gradeの最終日、将来の夢などを記載したボードを持ちながら娘と現地校にて。1st grade頑張りました!
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